0.愚者

二十一番目に書き上げた作品。
「世界」と二つで一セットなのでこう記しましたが、実際にはこの「愚者」の方を先に書き上げました。
愚者=旅人、とどこかのタロット専門サイト様で見たような気がするので。
そのイメージ通りに「世界」を旅する「旅人」にしてみました。
非常に短いプロローグ。けれど、ある意味では一番長い物語なのです。
ちなみに謎賭けの「解答」は、全ての物語を読み終えた後に見るであろう、エピローグの「世界」を見れば分かると思います。それでは、良い旅を。



1.魔術師

一番最初に書き上げた作品。
魔術師は初登場ですが、女の子は既に登場済みです。
この娘は元々は送り物をする際に捻り出したキャラだったのですが、後に妙に気に入ってしまって、新たな設定を引っさげて再び出演してもらいました。
魔術師さんはも結構お気に入りですので、彼もまたいつか登場してくる可能性が高いです。



2.女教皇

四番目に書き上げた作品。
『旅の小箱』のメインはフォズ大神官なので、彼女繋がりの作品。更に、彼女は旅の小箱のメインなのだから、こちらの贈り物のメインもフォズ大神官でなければならないと考え、結果、4編に分けることにしました。
…手抜きじゃないんですよ、ええ。



3.女帝

十八番目に書き上げた作品。
童話風味ながらも、私らしく皮肉めいたないようにしてあります。
…いいんですよっ、これ読むのは大人なんですからっ!(ヤケ気味)
ちなみに、これもまた初挑戦の内容。
私としては最後以外はそれなりにお気に入りだったり。



4.皇帝

九番目に書き上げた作品。
再びオリジナルの異世界アーヴァティルより、某国の皇子様。
『皇帝』ときたら彼しかいないだろう!と思い立って書いたのは良いんですがどう書いたものやらと悩みに悩んで、名もなき歴史家の手記と絡めて進めていこうと決心。結果は…まあ、見ての通りということで。



5.法王

十九番目に書き上げた作品。
またもや初挑戦の日記もの。というより、日記そのもの。
ただの日記ではつまらないので、ちょっと法則性のある日記にしました。
どんな法則なのかは最後まで見てのお楽しみ。
一応伏線はあるけど、ちょっと…いや、かなり分かりにくいです。



6.恋人

十六番目に書き上げた作品。私にしては珍しい現代モノ。
しかも、ファンタジー要素皆無な話。何と珍しい。
…内容については不問ということで。
こういう話を書くのは初めてだったのですが、思った以上に難しいです。
修練あるのみ、ということですね。



7.戦車

十一番目に書き上げた作品。二つで一つ。
戦車故に戦争をテーマに書きました。表は征服者の視点。裏は被害者の視点。
…ろくでもない国を相手にしての戦争は、まあ、喜ぶ人もいるでしょう。
大義名分もあるから、やるほうも良心の呵責が少ないわけですし。
けれど、戦争である以上攻撃の必要性があるし、攻撃する以上、死人が出る。
当然、哀しむ人、恨む人は出てくるわけだけど、そういうのは喜びの声にかき消されてしまって中々表には出てこない。難しいものです。
なお、ここで言う「戦争」のモデルが何なのかは、ご想像にお任せします。



8.力

五番目に書き上げた作品にして、フォズ長編の第二部。
新キャラ登場&フォズ初登場。
何となく、フォズは知識豊富でしっかり者だけど、妙な所で子供っぽい部分がある、というイメージがあったもので。こういうキャラにしました。
…イメージ壊してしまってたらすみません。
新キャラのイメージは、某ゲームに登場する『鬼』のおにーさん。



9.隠者

十五番目に書き上げた作品。どこか哲学めいた内容。
物語を物語る物語の物語の物語…つまり、物語を語る老人の世界の物語ということ。我ながら何ともややこしい。
読むのに気合と根性と時間とが必要なのに、得るものは少ない作品。
…って、それは私が書く全ての作品に言えることなんだよなorz



10.運命の輪

フォズ4部作に続いて、またもDQ系列の短編。八番目に書き上げました。
若者が誰かはすぐ分かると思いますが、老人はちょっとわかり難いかも…。
ちょっとネタバレすれば、ある少年の未来の姿なのです。
彼については補足説明もなかったし、こんな介錯も良かったのではないかと。
…時代についてはかなり適当ですが、ご容赦を。



11.正義

十七番目に書き上げた作品。クリフトに負けず劣らずはっちゃけてます。
イメージとしては舞台劇の台本とか、そんな感じで。
注意書きは後から付け足しました。ちなみに、割合は本気3割ギャグ7割。
最後に。こういう戦隊ものファンでしたら。本当にごめんなさい。



12.吊るされた男

十番目に作った…一応作品。
私が小説を書き始めてからすぐに書いた、DQのパロディ。
登場するキャラの大半の性格を完膚なきまでにぶち壊していました。
特にクリフト。もはや原作との類似点は皆無に等しい。
ちなみに、私は普通、物語を書く前にある程度は話の大筋を考えるのですが、この作品だけは行き当たりばったりで書きました。
…まあ、勢い重視ってことで。



13.死神

三番目に作った作品。
思い入れのあるカードだっただけに、構想に悩みました。
が、結局は一番最初に思いついたアイディア通りに書き上げることに。
…自分では、割と良い出来だと思っていますが、いかがでしょうか。
それだけ想いが込められているのだと考えてもらえれば幸いです。



14.節制

十二番目に書き上げた作品。『戦車』が暗めだったので、コメディ調で書きました。見ての通りDQ3のパロディ。
DQってどこの店も同じ値段で、しかも(アッサラームを除いて)値切り交渉ができない。なので、二次作品内で交渉させました。しかも無駄に熱く。
この作品のオチ、実はDQ3での実体験だったりします。
(私のほかにも経験者はいますよね?そうですよね!?)
ちなみに、登場人物の性格や職業も、その体験の時のメンツだったり。
ところで、気付けばもう半分なんですね。…いや、まだ半分と言うべきかw



15.悪魔

二番目に書き上げた作品。私には珍しい、現実世界でのお話です。
…いや、これも立派なファンタジーなんでしょうけど。
コメディと見せかけて感動系と見せかけて不思議系…つまり何だろう。
色々とやっていたら何やら少々分かり辛い作品に…。
ですがまあ、世間知らずにはこういう冒険や、それに伴う挫折も必要だなって思って勘弁してやってください。



16.塔

二十番目に書き上げた作品。
後はプロローグである「愚者」とエピローグの「世界」を残すだけなので、これが最後に書いた作品であるとも言えます。
この時点で既に「愚者」をどう書くかの構想は決まっていたのですが、まだ書いていません。なのに最後に「愚者」と「世界」を書くためだけに、そのニ作品の設定を引き込んでこの作品を書き上げました。
…まあ、この辺が私が私である所以でもあるのですが。



17.星

六番目に書き上げた作品にして、フォズ長編の第三部。
今回はいつもと逆に、フォズとグーレイグが笑い担当。
ダーマ神殿グループがシリアス担当になりました。
ちなみに、カシムの思考が随分と多いのは故意です。
どちらかといえば、会話よりも彼の思考部分の方をメインにしたかったので。
一流の戦士というのは、思考能力も一流であると聞きます。
特に、情報を整理して状況を把握する能力にかけては、天下一品である、と。
…あっしにとっちゃ何の縁もねぇことですがねぇ。



18.月

十四番目に書き上げた作品。なんとも珍しい時代劇風ホラー。
最初は太陽のアンチテーゼにしようと思ったのですが、贈り物にするならジャンルは多岐にわたったほうが面白いかなと思い直して、こうなりました。
時代劇風な理由は、何だか西洋風のものが多いような気がしてたからなのと、そちらのほうが雰囲気に合っていると思ったからです。



19.太陽

十三番目に書き上げた作品。再びアーヴァティルより。
実はこの作品、元々は「月」のために書き上げたのですが、書いている途中にこれってどちらかと言えば「太陽」に近いな〜と思ったので、急遽「月」から「太陽」用に書き直しました。
ところで、書き終わった後に読み直してふと思ったのですが、ティミアさんのキャラがかなり某吸血姫に似通っているような気が…。
まあ、気のせいでしょう。うん。追求はしないでくださいね。



20.審判

七番目に書き上げた作品にして、フォズ長編の第四部。
メイン作の完結編となる作品だから、気合を入れて書きました。
ちなみにこの作品のファイル容量は、なんとメモ帳で59KB。
なんともまあ…かなりの長さになってしまいました。
ですがまあ、それなりの内容にはなっていると自負しております。



21.世界

二十一番目に書き上げた作品。
「愚者」と二つで一セットなのでこう記しましたが、実際には「愚者」の方を先に書き上げ、この「世界」は最後の最後に書いた作品です。
タロットカードは0の「愚者」から始まり21の「世界」で終わります。
私の中ではタロットとは「愚者」である旅人が「世界」を旅する中で出会った20の事象を記したものだと定義づけられています。
なもんで、やはり物語りは「愚者」に始まり「世界」に終わらせようと、全ての作品を書き上げる前から決めていました



…ところで、この作品。「世界」という単語がかなりの数出てきているのに気付かれたでしょうか?実はこの贈り物が、「愚者」が覗く「世界」という形を取っているので、あえてそういう単語を頻出させたのです。
なお、全作品に「世界」と言い換えられるモノが含まれていますので、気が向いたらもう一度読み直してみてくださいw

さて、長くなりましたが、贈り物はこれで完全に終了です。
改めましてS.A様、10000HITおめでとうございます。
これからも頑張ってくださいませ。
それでは、また会う日まで。