ダーマ神殿・その3 〜思惑〜


アルスの行動・選択肢はライトグリーン、ガボの台詞は、マリベルは
その他仲間キャラは
茶色で表記されています。また場所・状況に関する説明は

ザジとネリス
フーラルと西の洞窟


ザジとネリス

(スイフーとの戦闘後、とある家に運ばれる。
 ぼんやり目を開けた頃、隣の部屋から声)



ザジ「だいたい 姉さんはさ お人好しすぎるんだよ
   あんなやつらなんか ほうっておけば よかったんだ。
   ムシすれば よかったんだよ!」

ネリス「あのまま あの方たちを ほうっておいたら
    身ぐるみ はがれてしまっていたわ」

ザジ「どうでもいいじゃないか。 どうせ 他人なんだし・・・」


(アルスたち目を覚ます)


ガボ「新入りだって理由だけで
   なんの罪もない オイラたちを ボコボコにするなんて ひでえぞ。
   けど スイフーってヤツは めちゃくちゃ強かったな。
   オイラ 手も足も出なかったよ」


マリベル「むっき〜! むかつくっ!
      何で あたしたちが こんな目に あわなきゃ いけないってのよ。
      あんたに 命令よ! 今すぐ スイフーに仕返ししてきて」



(隣の部屋へ)

ネリス「まあ みなさん もう動いても 平気なんですか?
    お強いのね。さっきまで グッタリしていたというのに・・・
    もし私が みなさんと 同じ目にあっていたら
    しばらく 起き上がれないと思うわ」

ザジ「姉さんは 身体が弱いんだ。
   本当なら 寝てなきゃいけないのに お前たちのせいで・・・」

ネリス「ザジ!」


(カシムが家にやってくる)


カシム「ネリス いるか? 薬をもってきてやったぞ」


カシム「見ろ 世界樹のしずくだぞ!
    これを飲めば 胸の痛みも おさまるだろうよ」

ネリス「ありがとうございます。
    でも そんな高価な薬を どうやって手に・・・ああっ!」


カシム「私が飲ませてあげよう」

ネリス「は はなしてください。自分で飲めますから」

カシム「ん?あっ そうか。人目を気にしていたんだな。
    気がつかなくて すまなかったね」


ザジ「カシムさん 薬をありがとう。
   姉さんは この人たちの 看病で へとへとなんだ。
   今は早く 休ませてあげたい」

カシム「そう こわい顔するな。
    私は ネリスの病気を心配して 薬をとどけに来ただけなんだよ。
    じゃあな ネリス。 しっかり ようじょうするんだぞ」


(カシム去る)


ガボ「オイラの見立てじゃあ
   カシムってヤツは なかなかの 剣の使い手のようだぞ。
   けど 身長のわりに やけに足が短かったな・・・
   胴長短足ってやつか?」


マリベル「さっきの カシムって男 きざったらしいヤツよね〜
      えっ どこがだって?
      見れば わかるわよ。
      全身から きざったらしさが にじみ出てるって感じでさ」



ネリス「えっ 顔が赤いですって?
    お おかしいわね。熱でも でてきたのかしら。
    私 お部屋で すこし 横になってますね」


(ネリス、隣の部屋へ)


ザジ「さっき 薬をもってきた カシムっていう男はさ
   姉さんに 気があるようなんだ。
   それで 頼みもしないのに
   かってに ボクたち兄弟の 保護者を きどってるんだ
   もちろん 目当ては姉さんで ボクは ついでなんだろうけど」

   マリベル「はは〜ん かしこい あたしは 早くも ピピンとひらめいたわよ。
         きっとザジは お姉さんに やきもちを やいてるんだわ。
         誰がザジに やきもちを やかせているかは
         アルスが 自分で考えるように!以上」



ネリス「わたし 生まれつき 胸に 病があって
    長くは生きられないそうなんです。
    今まで 高い薬代のために 弟に どれだけ 
    めいわくを かけてきたことでしょう。
    自分が弟の ザジの 重荷になっているんだって思うと
    心が痛むんです・・・」

   ガボ「アルスが 病気になったら
      オイラ じぶんの持ち物を売って 薬を買ってやるから 安心しろよな」


   マリベル「もし家族が 病気になったら
         あたしも こんなふうに 自由に 旅なんか できなかったかもね」




フーラルと西の洞窟

(姉弟の家を出る。すると前方にカシムとフーラルの姿)


フーラル「これさえ うまくいけば
     今度こそ オレを 親衛隊に 入れてもらえるんだな」

カシム「大神官が つかまっている今 親衛隊は なくなったも同然だ。
    だから なんとしても・・・
    とらわれの フォズ大神官を 救出しなくてはならない」

フーラル「わかってるって。大船に乗ったつもりで 待っててくれよ」


カシム「しかし おかしなヤツだな。こんなときに 親衛隊に 入りたいだなんて・・・」

フーラル「おかしかねえよ。ピンチの時だからこそ チャンスなんだ。
     オレみたいな盗賊でも てがらさえ立てれば
     親衛隊に 取り立ててもらえると思ったんだ」

カシム「期待を裏切るなよ。
    盗賊としての お前の腕前を 見込んだ 私の期待をな・・・」


(カシム去る)


    ガボ「ここに 住んでるヤツらは
       フィッシュベルの人たちみたいに いい人ばっかじゃ なさそうだな」


    マリベル「あーあ もうイヤだ。
          あたし この町に住んでる人間を 好きになれそうにないわ。
          はやく あたしが フィッシュベルに帰れるように
          何とかしなさいよ アルス」


    ※これはカシム、フーラルの最初の会話の時と同じ反応
     よっぽど胡散臭く感じているらしい。まあしょうがないけど・・・
    (ちなみにこの台詞はふきだまりの町を巡回中に度々出てくる。
     別にこの二人に限って言っていることではない)



   (フーラルの横を通り過ぎる)

    フーラル「おいおい待ってくれよ。ムシするなんて あんまりだぜ。
          こうやって いかにも話しかけてくれっつー感じで
          つっ立ってたってのによ」
                      ↓
(フーラルと話す)

フーラル「おまえら さっき スイフーと戦ったヤツらだよな
      いい戦いっぷりだったぜ。
      そこで じつはな・・・お前たちの 腕をみこんで
      ぜひ たのみたいことがある。
      いっしょに 西の洞くつへ いってほしいんだ。
      この地上の牢ごくから 脱出するには
      西の洞くつから ダーマ神殿に抜けるしかねえ。
      もちろん 礼はするぜ。ほら コレをくれてやる」

アルスは フーラルから ごつごつした石を 手わたされた。

アルスは 奇跡の石を手にいれた!



フーラル「そいつは 戦闘中に 使うと
      たちどころにキズを なおしてくれる すぐれモンだ。
      というわけで 仲間に いれてもらうぜ。今後とも よろしくな」


フーラルが 仲間にくわわった!


   フーラル「そう かたい顔すんなって。
         オレ様を 十年来の親友だと思って なかよくしてくれよ」


   ガボ「キーファが いなくなって しばらく さびしかったから
      仲間がふえるのは うれしいぞ」


   マリベル「ちょっとぉ アルス。
         何で こんな手くせの悪そうな男を 仲間に入れちゃうわけ?
         今からでも おそくないわ。
         さっさと 仲間から はずしなさいよ」



フーラル「洞くつは 町を出て 西へ向かえば みつかるぜ」

フーラル「大神官を守護する 親衛隊に入りたくて
      ダーマに来たってのによ・・・
      魔物に だまされた上に チカラまで うばわれるんだもんな。
      ホントに ふんだり けったりだぜ」


ガボ「うばわれた チカラは もう2度と 戻らねえのかな。
   オイラ そんなのイヤだよ・・・」


マリベル「気が進まないけど フーラルの言うとおり
      西の洞くつに行くしかないわね。
      いつまでも ここにいたって しかたがないしさ」



ザジ「ボクが ダーマに来たのは 戦士になりたかったからなんだ。
   戦士になれば これまでより 手っ取りばやく
   金になる仕事が たくさん あるだろうしね
   お金さえあれば 姉さんに 病気に よく効く 高価な薬を
   もっと買ってあげられる・・・」


あらくれ「オレも 初めて この町に来たとき
     ご多分にもれず スイフーの野郎に ボッコボコにされたぜ。
     まあ お前さんがたも あれで スイフーの強さが分かっただろ」

   フーラル「何をかくそう このオレ様も 
         スイフーの野郎に ボコられそうになったことがある。
         けど そんときは すかさず みつぎ物を くれてやって
         見逃してもらったぜ。へへへ」


   マリベル「スイフーの名前を 聞くたんびに イライラしてくるわ」

   ガボ「スイフーほど強かったら
      ダーマをうばった 魔物だって 倒せるんじゃないのか?」



兵士「あいつは 負け犬だ!
   えっ!誰のことかって? カシムに決まってるだろ。
   カシムたち 親衛隊が 弱っちいから
   魔物なんかに 神殿が うばわれたんだ」

   フーラル「こんちくしょう。
        ダーマの親衛隊を 悪く言うヤツは 誰だろうと ゆるさねえぞ。
        なんたって オレ様は 親衛隊に入りたくて
        わざわざ ダーマに来たんだからよぉ」


   ガボ「お城みたいに ダーマにも 神殿を守る 兵士たちがいたんだな。
      けど 魔物に 負けちまったのか・・・」



スイフー部下(武闘家)「やや お前 
               さっき スイフーさまに やられたヤツらじゃないか。
               スイフーさまは このトビラの 向こうにいるが
               まちがっても 仕返ししようなんて思うなよ」


スイフー「むっ なんだお前ら
      さっきオレさまが ボコボコに してやった連中じゃねえか。
      あんな目にあって オレさまに 会いにくるたぁ いい度胸してんな。
      ひとつ教えてやる。
      お前らを たたきのめしたのは 見せしめの意味もあったのさ。
      ああやって たまに オレさまの強さを
      町のヤツらに 見せびらかす 必要があるんだ
      そうしないと オレさまに ケンカを ふっかけてくるバカが
      あとを たたないんでね」

   フーラル「たいしたヤツだぜ。
         ビビらずに スイフーに会いにくるたぁ
         お前も キモが座ってんな」


   マリベル「チャンスよ アルス。
         にっくきスイフーを 後ろから 男らしく なぐってやりなさい」



スイフー部下(あらくれ)「おっ フーラルじゃねえか。こいつは ちょうどいいや。
               お前が もってきてくれた そうじきが こわれちまったんだ。
               直してくんねえかな?」

フーラル「ムリ ムリ。
      カラクリのことは オレには ちんぷんかんぷんよ」


あらくれ「ぐっすん」

あらくれ「うおおお。
     こいつが もういちど 元気に そうじしまくる姿が見たいぜ」


魔導士「以前 魂くだきが起こったのは もう ずっと前のことだ。
     だから そろそろ何か よからぬ事が起こるだろうと
     誰もが 思ってるはずだ・・・」

戦士「許すまじ スイフー。
    新入りというだけの理由で 勇者をこころざす この私に
    よくも あのような仕打ちを。
    もし 魂の剣を手にしたら まっさきに スイフーの魂を くだいてやる!」


酒場の客「毎日きまって 夜になると カシムが 酒を飲みに来るんだ。
      でも 話をしたことはねえな。
      いつも 怒ってるみたいで 近よりがたくってよ」

ダーマの神官?「あの親衛隊の生き残りめ!
           大神官が つかまっていることを せっかく教えてやったのに。
           戦士としての ほこりがあるなら
           今すぐ 助けにいくとか何とか 言ったらどうなんだ。まったく」



(西の洞窟)

マリベル「ホントに この洞くつを 抜けさえすれば
      ダーマ神殿へ 行けるのかしらね」

フーラル「・・・」


フーラル「大神官を守護する 親衛隊に入りたくて
      ダーマに来たってのによ・・・
      魔物に だまされた上に チカラまで うばわれるんだもんな。
      ホントに ふんだり けったりだぜ」


フーラル「ここの4階に すんげえ強い 魔物がいて 通せんぼしてんだ。
      けど ご安心めされだ。
      オレ様の知恵を もってすれば 魔物なんか気にすることはねえ」


ガボ「うばわれたチカラってのは やっぱ もとには戻らねえのかな。
   今までの努力が 全部 水のアワになるなんて
   オイラ 納得できねえよ」



(洞窟4階、奥に二匹の魔物の姿。ここでフーラルがアルスたちを止める)

フーラル「待ちな おまえたち。
     このさきは とんでもなく つよい魔物が 道をふさいでいる。
     バカしょうじきに 正面から つっこんだんじゃ 
     たたきのめされるのがオチだ。
     だからよ ここはひとつ オレさまにまかせて
     オマエたちは ここでジッとしててくれ」



(フーラル飛び出す。一人反対側の岩陰へ)

魔物「ヤヤっ なんだ いまの物音は!」

(二匹の魔物、駆け寄ってくる。その間にフーラル岩の裏を回りこむ)

             ↓

(・・・ジッとしていたアルスたち、魔物にみつかる)


魔物「そうか さっきの音は キサマたちの しわざだったのか」

魔物「ちょうどいい。アントリアさまから さずかった このチカラで
    キサマらを血まつりにあげてやる」


(魔物たちがアルスたちに詰め寄った間を利用して、フーラルが一人先に進む)


魔物(イノップ)「おい! あそこにも もういっぴき いるぞ!」

魔物(ゴンズ)「ふん ほうっておけ。
         あとで ゆっくり狩りだせばいい。まずは目先のエモノからだ」

魔物(イノップ)「そうだな。たのしみは あとに 残しておいたほうが いいか」


           戦闘開始 イノップ ゴンズ


マリベル「にくたらしいわね!
      人間から うばったチカラで 強化されてるなんて ひきょうよ」


ガボ「チカラを うばわれる前の オイラたちなら
   あんなヤツら 敵じゃないのにな」



(スイフー同様ほぼ確実に敗北。再びふきだまりの町へ強制送還・・・)


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