ダーマ神殿・その9 〜旅立ちは別れの始まり〜


アルスの行動・選択肢は
ライトグリーン、ガボの台詞は、マリベルは
フォズは
、その他仲間キャラは茶色で表記されています。
また場所・状況に関する説明は


旅立ちは別れの始まり(ザジ・フーラル)
新たなる道へ(フォズ)



ふたつの旅立ち

(平穏を取り戻したダーマ神殿。その宿屋から話は始まる)

どこかの国の守役「おお 姫さま 姫さま。
            これいじょう じいを こまらせないで くだされ」

どこかの国の姫「いやじゃ いやじゃ。
          らぶりーな ウサ耳のにあう バニーになれぬのなら
          わらわは 国もとには かえらぬぞ!」


宿屋の女将「魔物どもも おっぱらったし
        ようやく 平和なときのダーマに 戻ったって感じがするねえ。
        何より うれしいのは ちゃんと
        転職ができるようになったってことかね・・・さて」→いつもの問答へ



(宿屋の外。二人の男が話をしている)


カシム「後悔しないのか?
    ここで はたらきたくて お前なりに がんばってきたんだろ」

フーラル「やっぱ やめとくぜ。
     盗賊だったオレには 宮仕えは 向かねえってことが よく分かった。
     お前には いろいろと 世話を やいてもらって 悪いけど
     親衛隊には はいらねえよ」

カシム「そうか さみしくなるな」

フーラル「ウソつけ。
     やっかいばらいが できたと思って せいせい してるくせによ」

カシム「・・・ばれたか」


フーラル「オレは そろそろ行くぜ。
      後ろにいる アルスたちも たっしゃでな。
      じゃあな カシム。
      こぞうと 姉ちゃんにも よろしく言っといてくれ」→フーラル去る


マリベル「何が あったっていうの?
      フーラルってば あれほど 親衛隊に 入りたがってたのに」


ガボ「フーラルは 盗賊のままでいるのが いち番 フーラルらしいぞ」


カシム「フーラルと同じように
    ネリスも ザジといっしょに やがて 旅立ってしまうな。
    私が 引き止めたら ネリスは 私のもとに とどまってくれるだろうか。
    しかし 彼女が ここに残ると 言ってもなぁ
    ザジに反対されたら どういう結果になることか・・・」


ネリス「ザジったら おかしいの。
    以前 転職するときは
    私にも ついてきてほしいって 言ってたくせに・・・
    こんどは 姉さんは 来ないでくれ ですって。
    さみしくなっちゃうわね」



若い僧侶「ちっとも知りませんでした。
      ダーマ神殿が 魔物に 占領されていたなんて」

踊り子「ねえ ニセの大神官に だまされた 人たちって 
     まだ 生きてるんでしょう?」→(はい/いいえ)

   (はい)「そうよね。ふもとの町から 人が 戻ってきているのが
        何よりの しょうこですものね。
        あのひとも 元気な姿で 
        はやく 帰ってきてくれると いいんだけどなぁ・・・」

   (いいえ)「あなた ウソつきね。
         私 ちゃんと 知ってるんだから。
         ニセの大神官は 人間から チカラを うばっただけで
         殺しは しなかったのよ」


ザジ「ああ キミたちか。
   ちょうどいい 見てくれよ。転職して 戦士になったんだ。
   どうだい? 見た目だけでも 強そうな感じがするだろ?
   これで姉さんも きっとボクを 見直すんじゃないかな。
   じゃあ また あとでね」

   マリベル「いいことを 思いついたわ。
         あんたも あたしを守るために ザジみたく 戦士に転職なさいよ」


   ガボ「ザジのよろい ピッカピカの 新品だったよな。
      なあ アルス。オイラにも 新しいよろいを 買っておくれよ」




(神殿一階左奥の階段付近。ネリスとザジがいる)

ザジ「どうだい 姉さん?
   戦士になった ボクの姿は
   けっこう さまになってるだろ。
   これからは 危険だけど 実入りのいい仕事を こなして
   姉さんの病気を なおしてやるよ」

ネリス「危険な仕事だなんて そんな!
    ケガでもしたら どうするのよ」

ザジ「そんな へまはしないよ。
   姉さんは どう思ってるか 知らないけど
   これでもボクは けっこう 頼りになるんだぜ。
   カシムよりもずっとね。
   だから ボクを もっと頼ってよ。姉さんのためなら 何だってするよ」


ネリス「もう ヤメてよ。
    なぜ そんなにまでして 私に つくしてくれるの?
    私は 自分のために 誰かが ギセイになるのは イヤなの。
    たとえ それが弟であっても・・・」

ザジ「ギセイって何だよっ。
   ボクは好きで 姉さんの世話を あれこれ やいてるんだぜ」

ネリス「それが 苦痛なの。
    まるで 私が あなたの人生の お荷物みたいで つらいのよ」

ネリス「ザジが いなくたって 私は生きてゆけるんだよ」


ザジ「はは・・・結局
   ボクのほうが 姉さんの お荷物だったってわけか」→ザジ、踵を返す


ネリス「どこへ行くの?」

ザジ「剣を買ってくるだけだよ。
   戦士には 剣が必要だろ」→ザジ、立ち去る


マリベル「ただごとじゃないわね。
      よろいも剣も さっき2階で 買ったばかりじゃないのよ」


ガボ「よくケンカする姉弟だなあ」


ネリス「・・・・・・。
    ごめんなさい。今は誰とも話したくないの」



(神殿入り口。再びザジと、それからカシムの姿)

カシム「ネリスを おいていくのか」

ザジ「これいじょう 一緒にいても 姉さんを苦しめることしかできない。
   だったらボクは いないほうがいい」


カシム「ネリスは 私がもらうぞ。それでも いいのか?」

ザジ「それは 姉さんと あなたの ふたりだけの問題だ。
   ボクには かんけいないよ」→ザジ、神殿の入り口へ


カシム「・・・そうか。道中 気をつけてな」

ザジ「ありがとう。あのひとのことを よろしく」→ザジ、神殿を離れる


マリベル「自分の居場所がなくなれば
      誰に 追い出されるでもなく ああやって出ていくしかないのね」


ガボ「わけ分かんねえぞ!
   なんで ザジは ネリスを置いて 旅立つんだ?」



カシム「きみたちも 近いうちに ここを たつんだろう?
    あたりまえか。ここには 転職をしに 来ただけだものな。
    しかし こまったなぁ
    ザジが いなくなったことを どうやって 話せばいいのだろう。
    たぶん あいつのことだから
    きっと ネリスには ひとことも 別れを言っていないんだろうな」


ネリス「みなさん 先ほどは みっともないところを みせて ごめんなさいね。
    べつに 弟とは ケンカをしたわけじゃないんで 心配しないでください。
    それにしても おそいわね。
    剣を買うのって こんなに時間が かかるものなのかしら?」

   マリベル「まだネリスは ザジが いなくなったことに 気づいていないんだね・・・」




新たなる道へ(ダーマイベントEND)

(神殿2階)

女神官「どうにか なじみの職場に 帰ってくることができましたわ。
     もう2度と 魔物に神殿を うばわれぬよう
     私たちも 気をひきしめて 働きます」

神官「それほど 日にちが たっていないのに 早くも 神殿が活気づいてきました。
   この調子じゃ 私たちが いそがしくなる日も そう 遠くはないでしょうね」

   ガボ「神官たちも ダーマに戻れて すげえ うれしそうだな」


女神官「けいびを 強化するために
     ダーマでも たくさんの兵士を やとうことに決まったそうです。
     やはり 神殿のけいびを
     少数の親衛隊だけに まかせるのは 心もとないからでしょうか」

神官「わたしは ずっと前から
   転職によって 勇者になる近道を さがしています。
   ですが その方法が あきらかになるのは とおい 未来になりそうです」



(神殿地下)

あらくれ「なんでい! 魔物どもに 
     占領されてたってわりには ずいぶん キレイじゃねえか。
     こんなんじゃ 大工の仕事に ありつけそうに ないな」

子ども「神殿って ひろくて大きいね。
    せまくて ちいさい ボクの おうちとは おおちがいだよ」

神官「ダーマを うばった魔物が 神殿の内装に 手を加えなかったことが
   ゆいいつの救いですな。
   カベに おぞましい魔王の レリーフとかが あったら イヤですからねえ」

女神官「神殿に 魔物が せめてきたら
     今度こそ 私も剣をとって たたかわなくちゃ」

親衛隊兵「大神官を救出した てがらで
      カシムのヤツが 親衛隊の隊長に 任命されたんだ。
      とほほ・・・。
      今後は 年下の こぞうの下で 働くことになるのか」


(決闘場跡)

ガボ「アオーン!
   ・・・おおっ すげえ。こだまが返ってきたぞ!」


マリベル「気味悪いくらい しずかね」



(神殿1階)

農夫「なりたい職業が たくさんあって オラ 迷ってるだよ」

   ガボ「転職するんなら オイラは 強そうな職に つきたいぞ」

   マリベル「話なら あとにしてよ。
         どんな職業に つくかで 今は 頭が いっぱいなんだから」



若い女「人間から うばったチカラで 魔物が何を しようとしていたか
     あなたは ごぞんじですか?」→(はい/いいえ)

   (はい)「え!もう ごぞんじなの。
        みなさんって 耳が はやいのね」

   (いいえ)「なんと 聞いてビックリ!
         うばったチカラを使って 魔王を 強くしようとしていたそうよ」


老人「おお おお。心配せんでも ええ。
   たとえ転職しても レベルが1に 戻ることは 決してないぞい。
   だから 旅をするなら 何かの職業に ついていたほうが
   ぜったいに おトクじゃよ」

船乗り「おまえさん 知ってるかい?
    ダーマの大神官は ちいさな 女の子なんだぜ。
    だいじょうぶかな・・・。
    まさか 転職に失敗したり しないよな」

神官長「人間は 修行により 未知なる可能性を ひきだしていきます。
     いずれは そこから 勇者になるものも 出てくることでしょう。
     ・・・だからでしょうな。
     魔王が ダーマ神殿のある この大陸を封印したのは」



(祭壇上。フォズ大神官がいる)

フォズ「みなさまがたの
    協力なくして ダーマの復活は
    ありえませんでした。
    2度と 魔物の侵略を
    ゆるさぬよう 今後は神殿の
    まもりも 強化していきます。

    おさない子供が 大神官を
    つとめるから このような
    事態を ひきおこした・・・・・・。
    そう思われぬよう
    今後は 心をいれかえて
    がんばっていきます。

    ありがとう みなさん。
    それでは・・・・・・。」
転職の儀式へ


   マリベル「フォズ大神官と 
         会話らしい会話をするのも
         今のが 最後かもしれないね」


   ガボ「おっかしいなぁ。
      なんで フォズ大神官は あんな 
      さびしそうな顔をしてたんだ。
      もう2度と オイラたちに
      会えないってわけじゃないのによ」




(※現代のダーマ)

マリベル「むかしと ちがって
      オッサンが ダーマの大神官を
      やることになったんだね」


ガボ「やだやだ アルス。
   オイラ 転職するなら 絶対
   フォズ大神官って決めてんだい!」



ページ移動 全体TOPへ/台詞集TOPへ/////////9
A1/A2/転職の儀式